2012 Green Bay Packers Draft Picks | |||||
---|---|---|---|---|---|
Pick | 全体 | Pos. | Name | College | 備考 |
1巡28位 | 28位 | OLB | Nick Perry | Southern California | 待望のパスラッシャー補強 |
2巡19位 | 51位 | DT | Jerel Worthy | Michigan State | 波はあるがポテンシャル高い |
2巡30位 | 62位 | CB | Casey Hayward | Vanderbilt | 嗅覚に優れたボールホーク |
4巡37位 | 132位 | DT | Mike Daniels | Iowa | 小型だがパスラッシュは迫力あり |
4巡38位 | 133位 | SS | Jerron McMillian | Maine | 無名校だが身体能力高い |
5巡28位 | 163位 | ILB | Terrell Manning | North Carolina State | これまたパスラッシャー |
7巡34位 | 241位 | OT | Andrew Datko | Florida State | 198cmの長身OT |
7巡36位 | 243位 | QB | B.J. Coleman | Tennessee-Chattanooga | 強肩で粗削り。テネシー大から転校 |
Strengths : スピードとクイックネスに恵まれた破壊力あるパスラッシャー。一歩目が鋭く、手の使い方が上手いので、相手OTにとって捕まえにくい。非常に力強い体を活かし、ラン守備でもエッジで力強く踏ん張ることができる。重心を低くし、バランスを保ってプレーできる。コンバインでは多くの種目でも素晴らしい数字を残し、3-4のOLBとしてやっていけるポテンシャルを示した。
名門USCで通算21.5サック。昨季だけでサック9.5回(カンファレンス最多)、ロスタックル13回、ファンブルフォース3回を記録している。
Weaknesses : 大学ではずっとDEをプレーしていたため、2ポイントスタンスからのパスラッシュは経験が少ない。パスラッシュの技のレパートリーはやや少ない。プレーぶりに波があり、ハイ・モーター・ガイと称賛されるタイプではない。試合終盤でバテることがある。タイトなエリアで相手OLに捕まったときに抜け出せないことがある(その点ではOLB転向がプラスか)。パスカバレッジ能力は未知数。コンバインでの数字がよすぎ、いわゆる「ワークアウト・ウォリアー」の恐れが多少ある。
Mental : コーチングをよく受け入れ、賢く規律正しくプレーできる。昨年プレシーズンで足首の重い捻挫をしたが、休まず出場を続けた。大学時代はケガによる欠場が一度もない。ウェイトルームでも熱心なハードワーカーで、コーチやチームメイトからの敬意を勝ち得ている。ワンダーリックテスト29点もこのポジションとしてはかなり優秀。
Strengths : 非常に分厚い体つきで、発達した上半身だけでなく太もものパワーも素晴らしい。瞬発力を活かした鋭い出足と強いパンチで、相手ラインを割ってバックフィールドに侵入できる。相手の崩し方をよくわかっている。パワーとクイックネスでブルラッシュできる。馬力を活かしたラン守備もよく、ブロッカーたちを受け止めて持ちこたえられる。
彼の活躍が昨季ミシガン州立大躍進(全米ランク11位、アウトバック・ボウルでジョージア大に勝利)の原動力に。各種オールアメリカンの1stチームに選ばれ、パッカーズの1巡指名を予想するモックドラフトもいくつかあった。大学では4-3のDTだったが、パッカーズとしては当然3-4のDEとしての指名。サイズがDEカレン・ジェンキンズとほぼ同じだ。
Weaknesses : 3-4のDEとしてはサイズが小さく、腕の長さや手の大きさも物足りない。最初の動きで勝てなかったときに棒立ちになることがある。ブロッカーに捕まっている間にRBを逃すことがある。バックサイドやダウンフィールドへのチェイスが物足りないときがある。
Mental : プレーぶりに波があり、ゲームでのコンスタントなエフォートやタフネスにやや問題があるとされる。DT選手には珍しく、スナップ前にホット・レシーバーなど指摘できるフットボール頭がある。普段のハードワーカーぶりは定評があり、声を出してチームメイトを引っ張るリーダーシップもある。ワンダーリックテスト20点はほぼ平均点。
Strengths : よいフットワークを持つバランスの取れたアスリート。ビジョンと反応がよく、素早く巧みに対処できるボールスキルがある。相手オフェンスのしてくることを理解し、レシーバーのルートを読むのが上手い。嗅覚に優れ、フェイクにひっかかりにくい。明らかにゾーンカバレッジ向きのコーナーバック。ランサポートもアグレッシブで、大きなボールキャリアーもしっかり脚を払って仕留められる。
過去3年間37試合に先発出場して通算15インターセプト(同大記録)。昨季は7INTを挙げ、有力選手ひしめくSECでカンファレンス2ndチーム(2年連続)に選ばれた。注目のシニアボウル練習でも評価が高かった。やや物足りない40yds走のタイムに比べ、ショートシャトルは全CB中トップの3.90秒、ロングシャトルでも2位の11.10秒を出している。
Weaknesses : やや細身で、腕も長くない。ディープスレットについていけるトップスピードはなく、マンカバレッジ向きではないかもしれない(マンの経験自体も不足)。バックペダルが不安定で、方向転換からの加速がよくないので縦へのルートでやられやすい。INTチャンスをつかむ嗅覚はいいがキャッチミスも多く、昨季はINTを逃す落球が目立った。ラン守備ではタックリングを向上させる必要あり。
Mental : 同大ではチームキャプテンを務めた。豊富な先発経験があり自信を持ってプレーできる。ランサポートにも熱心に取り組み、粘り強くプレーする。ワンダーリックテスト16点は平均より少し下。2009年に偏頭痛で2試合ほど休んだことがある。
指名を報じる地元ジョージアのニュース
Strengths : 非常にクイックな出足と瞬発力でダブルチームも割ってしまうパスラッシュ能力がある。フットワークも俊敏でボディコントロールがいい。笛が鳴るまで激しくプレーし続けるモーターの持ち主。身長が低いぶん重心が低く、十分なパワーがある。昨季は9サックを挙げ、ビッグテンのカンファレンス2ndチームに選ばれた。
Weaknesses : サイズが小さく、腕も短めなので大きなラインマンに圧倒されやすい。ニッケル隊形でのパスラッシュはよくても、ベースの3-4隊形のDEとしてラン守備ができるのかどうか。タックリングでしっかり抱え込まずヒットに行ってしまうことがある。試合終盤でスタミナ切れすることがある。何度か脳震盪の経験があり、今オフは肩の手術も受けている。
Mental : 昨年はチームキャプテンを務め、しっかりしたリーダーシップがある。全スナップでハードかつハングリーにプレーする。非常にタフで、昨季のほとんどは足首の捻挫を押してプレーを続けた。フィールド外でもハードワーカーで、入学以来50ポンドもバルクアップしてきた。ワンダーリックテスト28点はDL選手としてはかなり高い。
Strengths : 非常に高い身体能力に恵まれ、力強いガタイもある。スピードを活かして広い範囲をカバーでき、パスへの反応もよい。オープンフィールドでのタックリングがいい。アグレッシブなメンタリティを持ち、激しいコンタクトを恐れない。コンバインでの4.56秒はセーフティ中6位だが、プロデイでは40yds走4.35秒、垂直跳び39インチを記録したらしい。過去3年間スターターを務め、昨季はロスタックル10.5回を決めてカンファレンスの1stチームに選ばれた。
Weaknesses : 方向転換に手間取り、パスカバレッジでは時おり動きが硬く見えることがある。嗅覚は並で、ヤマ勘に頼ってアサインメントをおろそかにすることがある。ランサポートに意識が向きすぎてプレーフェイクに引っかかりやすい。
その他 : 素晴らしいスピードといいサイズといい無名校出身といい、2005年のFSニック・コリンズによく似ている。弱小メイン大からNFL入りした選手は少なく、今回のSSマクミリアンが同大史上最も高い順位でドラフト指名された選手となった。チームはドラフト前に彼をグリーンベイに招き、フットボール頭を高く評価したとのこと。彼ならパッカーズのFSもSSもプレーできる、とケイパースDC。2010年にナイトクラブでの暴力沙汰で逮捕されたことがある。ワンダーリックテスト15点は平均以下の数字。
Strengths : パスラッシュに天性のセンスがあり、アウトサイドを攻めるスピードがある。ブロッカーをかわす横方向のアジリティがよく、姿勢を低くして相手OTのリーチをかいくぐるフレキシビリティがある。激しいハードヒッターで、オープンフィールドのタックルもまずまず。相手の動きを読み、ビッグプレーを生み出す嗅覚がある。昨季は5.5サック、4ファンブルフォース、3INT、12.5ロスタックルとビッグプレーを量産し、カンファレンスの2ndチームに選ばれた。
Weaknesses : 派手なビッグプレーがあるいっぽう、ミスも少なくない。しっかり抱え込まずタックルをミスすることがある。下半身が強くなく、ポイントオブアタックでブロッカーを受け止める馬力が足りない(正反対の見方も)。パスカバレッジでの動きは平凡で、方向転換の動きが柔軟性を欠くときがある。
その他 : ヒザの大ケガの前歴が指名順位を下げた面もあるらしい。高校最後に前十字靭帯を断裂して大学1年目を棒に振り、昨年も内側側副靭帯の部分断裂と軟骨損傷を負って手術を受け、数週欠場した。アーリーエントリーの決断には疑問の声も多い。ワンダーリックテスト23点は平均より高め。
Strengths : クイックで軽いフットワークがあり、素早いセットアップでパスラッシャーに対処できる。横方向へのスライドと巧みな手の置き方でスピードラッシャーを外に追い出す。形は不格好でもなんとか役目を果たすタイプ。一歩目が速く、アスレチックなランブロッカーで、(パッカーズのような)ゾーンブロッキングのスキームに向いている。コンバインでは20ydsシャトルでOL中2位の4.54秒のタイムを出した。研究熱心でスナップ前の読みがよく、スタントなど変化球にも対応できる。
Weaknesses : 脚が長いため重心が高く、パスプロテクションでヒザがしっかり曲がらず腰が曲がりがち。下半身の馬力に欠け、ドライブブロックは今ひとつ。手は大きいが腕は短めで、ハンドパンチは強くない。3年時は肩のケガで3試合欠場、昨季は8試合欠場している。肩は高校時代から問題があり、その懸念から指名順位を下げたものと思われる。
その他 : レッドシャツを経ない、いわゆるトゥルー・フレッシュマンのときから4年間先発左タックルを務め、実戦経験が豊富。ハードワーカーで、チーム第一のチームリーダー。昨季は同大の"Unselfish Leadership Award"を受賞した。カンファレンスの"All-Academic team"に何度も選ばれ、すでに経営学の学位を取って卒業している。ワンダーリックテスト25点はOLとしては平均的な数字か。
Strengths : 堂々とした体格に恵まれ、全身のパワーがある。肩はかなり強く、NFLで求められるすべてのルートに強いボールを投げられる。リリースの速さもまずまずで、ボールを放す位置が高い。スクランブルから長いパスを決めるアスレチック能力もある。ハードワーカーでフィルムの研究も非常に熱心。人格がしっかりしていて、リーダーシップはチームメイトから認められている。非常に手が大きく、ファーヴとまったく同じサイズ(ロジャースより少し大きい)。
Weaknesses : ルート・プログレッションで2人目以降のレシーバーを見つけるのに苦しむ。ポケットでのモビリティや落ち着きは今ひとつで、プレッシャーでバタバタしやすい。フットワークが不安定なためにコントロールが乱れやすい。パスのタッチを変えるのがまだ上手くない。ボールを持ちすぎてサックを受けることがある。やや激しい気性で、熱くなりすぎるところが多少ある。
その他 : 先発の機会を求め、大学2年目でテネシー大からテネシー大チャタヌーガ校へ転校している。昨季は弱いOLのせいで繰り返しハードヒットを受け、肩の負傷で終盤4試合を欠場。プレー成績も芳しくなかった。レベルの高くないカンファレンスで3年通算52TD・31INTという成績は物足りない。ワンダーリックテスト25点はQBとしては平均的な数字。